「ひょうっこりひょうたん島」でデビュー以来、元祖テーマソング歌手として、数々の特撮番組やアニメ作品の主題歌を歌ってこられた前川陽子さん。99年より本格的に活動を再開し、テレビにもたびたび登場。意欲的に活動されている。
そんな前川さんに、「宇宙船」読者に懐かしい番組主題歌のエピソードをうかがった。
『マグマ大使』(66)
〜ガムの歌
元気のいい構成の歌なんですが、苦手なパターンのリズムだったんですよ。途中で子守歌になるところ、コーラスの部分と同じメロディーで歌っているのを、変化を出すのに苦心しています。この頃は”ちりめんビブラート”を注意されていた時期で、歌う度に悲しい思いで歌っていたんですけれど、山本直純先生は、とても気持ちよく録り終えて下さいました。
『忍者ハットリくん』(66)
歌の合間に「おみごと!」とセリフをおっしゃっているのは、実は作曲の小川寛興先生なんですよ。先生が録音のときに乗っちゃって、「ぼくらでやっちゃおう」って、スタッフと一緒に録音されたんです。
『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』(67)〜忍者ハットリくん
「忍者怪獣ジッポウ連れて〜」のジッポウの音が当時の私の音域を越えていて、リハーサル中は音が出なかったんです。スタッフの方が「どうしようか」って言っているところに、一緒に録音していた熊倉一雄先生が「前川さんは本番強いから大丈夫だよ」って言ってくださって、実際、本番になったら声が出たんですね。湯山昭先生の曲で、とても好きな歌です。
『ジャッカー電撃隊』(77)〜それが始まりだった
ジャズが好きでしたから、この歌をいただいたときに、やっとこういう歌が歌えるんだと、とても嬉しかったです。でも最初に歌ったときは、暗すぎてシーンとしちゃったんですね。「前川さん、子供の歌だから」って言われて、ああいう歌い方に落ち着いたんです。3番のあと、レコードですとフェードアウトしてしまうんですけど、録音では、あのあともずっと歌っているんですよ。スキャットで。
『007/ゴールドフィンガー』の主題歌を歌ったシャーリー・バッシーの歌い方が好きで、ああいう、最初の音を聴いただけでわくわくしてくるようなテーマソングがやりたいと思っていました。映画のテーマソングが歌いたいんです。
2001年はコンサートをやりたいと思っています。ずっと放送のお仕事ばかりでしたから、年に1回でも2回でもいいですから、生のバンドをバックに歌う活動をしていきたいですね。
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