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SWING JOURNAL |
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| サンデー毎日 1989.6.11 |
「サンデー毎日」/毎日新聞社
1989年6月11日号・P159
にんげんワイド超大型特集
「テレビから消えた男と女」25人
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「波をチャプチャプ」ではなく、スイスイと軽快なエンジン音で現われた。あの張りのある高い声もそのまま、ひょうきんな明るさも変わっていなかった。大人も子供も楽しんだNHKテレビの「ひょっこりひょうたん島」のテーマソングを歌った前川陽子さんである。
中1の長女と小4の長男のお母さん。くったくがなく若々しい。おちゃめなベレー帽をかぶってデビューした中学生の頃とダブる。
「まるかったホッペがちょっとやせたでしょう。子育てでやつれたんです」相好を崩して笑った。「初めて吹き込んだ歌が、ひょっこりひょうたん島で、ロックに近いエイトビートの曲です。当時としてはニューミュージックでした。今さらながらよくやったと思います。」。いえいえ実力のほどは確かで、その後、アニメ主題歌、CM曲を数百曲も歌っているではありませんか。ジャズ好きのご主人と昭和50年に結婚、子供が成長するにつれ、歌手生活から離れていった。
「夢中になっちゃうタイプなので、(仕事と主婦の)両立はできないな、と思いました」。しかし音楽のある生活は続いており、どんなジ ャンルも聴く。長女のピアノで歌うこともある。「ひょっこりひょうたん島」もいつしか子供たちが口ずさんでいたという。
ところで、ドン・ガバチョ、海賊トラヒゲらが活躍する、「ひょうたん島」には、ハラハラドキドキの面白さがいっぱいあった。前川さんは語る。「私自身が楽しみました。子供たちに夢を与えられるって最高です」。
「車の中の一人の空間って好きなんです」。きっと愛車からいろいろなハミングが流れていることだろう。
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