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Goods Press 2002.9
P.27 「G.P.HEAD LINE PERSON」 |
「ひょっこりひょうたん島」「キューティーハニー」…
シンガー前川陽子にはジャズやブルースが匂う
"アニメとジャズ、コンサートでは両方の魅力を楽しんでください"
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アニメファンには、今さら説明するまでもないシンガーだろう。アニメファンでなくても、前川陽子さんの「声」には覚えがあるはず。
’60〜’70年代、テレビから前川さんの声が流れない日はなかった。今の30代から40代前半は間違いなく彼女の歌を聴いて育っている。デビューはNHK人形劇の名作「ひょっこりひょうたん島」。当時は12歳(!)の少女だった。その後は「魔法使いサリー」「リボンの騎士」「キューティーハニー」「魔女っ子メグちゃん」「あさりちゃん」などで活躍。「かっぱえびせん」(あの「やめられないとまらない」の初代)や「ダイガー炊飯ジャーたきたて」などCMでも活躍していた。どうでしょう?これで、彼女の声が頭によみがえった読者も多いはず。

その前川さんがジャズシンガーとして、アルバムとライブで再デビュー。かつて子供だった、つまり現在はオヤジと化したファンにはうれしいニュース。映画音楽から、アントニオカルロスジョビン、コールポーターのナンバーをビッグバンドをバックにジャズ・フィールで歌いあげる。で、気になるのは、「なぜジャズなの?」ということー。
「ひょっこりひょうたん島の演奏もそうですが、私のバックグラウンドにはいつもジャズがありました。だからかもしれません。大学生のときに2年間、仕事を休んだ時期がありました。私自身は生身の人間です。歌だって、声だって、心だって、成長していく。ところがスタジオでは子供のころの私のイメージが求められる。そのギャップに苦しんで、歌手を辞めようとまで思いました。その時期です。サラヴォーンの歌と出会いました。忘れもしません。新宿厚生年金会館です。もちろんものすごくうまいシンガーですけど、同時に、とても自然だった。普通に話しかけてくるような歌で、ところがそれが素晴らしくてホール全体を特別な空間にしてします。私が習った型のある歌とは全く違いました。サラ・ヴォーンの歌を聴いて、私、自由になれたのです。」
その後前川さんが歌う「キューティーハニー」はビッグバンドのジャズ、エンディング「夜霧のハニー」はブルースが匂う。「ひとりぼっちのメグ」はタンゴ。アニメそのものとはまったく独立した、音楽の世界がある。
スタンダードジャズ、ライブではその両方を楽しませてくれるという。
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